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長谷川順持の建築生活

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2009年 03月 03日

どまだんスタイル・温々ぬくぬく体験会・大盛況

先日、恒例の「どまだんスタイル温々体験会」を行いました。入居者のお宅の訪問なので人数限定で募集したのですが、あまりに大勢の希望者になってしまいまして、二部に分けて行いました。
暖冬だ、温暖化だ、、、言ってますが、やはり冬はさむ〜〜〜い。
温々体験会の盛況さがそれを物語っています。
たぶん、寒い家にお過ごしの方も多いのでしょうね。
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まず、このお宅、できて五年目に入ろうとしています。自然素材を外部に用いて、自然塗料の外部用を塗って、年月が経ちますと、こんな感じになりますよ、ってなお話をしています。
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さて、お宅の一階に入りました。歓声があがります。「あったかーい」。
でも皆さん冷静に。床にふれてみて下さい。
ホットカーペットや床暖房のようにことさら暖かく感じないですね。
どこも「冷たくない」かといって暖かい、、というかんじでもない、何にも感じないという自然さ「これがどまだんスタイル!」と自慢しています。
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このお住まい、地上1階は木造の15坪。その上に2階が15坪といった、お宅ですが、地下に楽しいホビースペースが10坪ほどあります。ここも「どまだん」で、地下とは思えない快適空間に仕上がっています。明るさや通風もばっちりです。
ここではじめて「どまだんスタイル」なるものを体験し、耳にした方も多数でしたので、少しレクチャーして、それから歓談、質問会をしました。んーーー、そろそろ一部の終了時間です!
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しかし、だんだん「まったり」してきて、、、、、くつろぎモード。でも少し刺激を。
この住居、住宅の一軒を、まるまる温度差無い環境に仕上げてますが、この見学している時間帯含め、夜の11時までは、電気代はゼロ円なのです。おそらく周囲の家は、今時分、エアコンやストーブやらでエネルギー代を大量につかっている最中でしょう。しかし、それでも「居間が暖かい」程度の温度状態の住宅と思われます。
地下の部屋まで、こんなまったり感がつくれていてゼロ円なのです。
さらに、一年の「どまだんにかかる電気代」、表で4軒分ご覧いただいて、眠気を吹き飛ばしていただきました。
「どまだん」にかかる電気代が「一年合計してもゼロ円」の住宅が二軒もある事実に皆さん驚嘆!!  はいっ、ここで終了。。。

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さーーて、第二陣が到着し始めました。
ああ、一番手前のリュックの人物は、最近「どまだんスタイル」に注目してくれているドイツ・ケルン在住の小室大輔さん。温熱環境学に造詣が深い建築家です。実際に、温々ぬくぬく参加にきました。
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またまた、、いっぱい集まってくれましたねぇ。
今度は、ひな壇造成したこのような宅地を、いかにお年寄りになっても快適にバリアを少なく過ごすか。その設計方法をご紹介しています。外に出ないで郵便物を取れる工夫やスロープの取り方のお話など。
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少し午後も下って、外も寒くなってきましたので、どまだんの「6面輻射暖房」の利点と威力を知ってもらうために、中庭に面した、全開放できる引戸を、長い間、全部開けてしまいました。もちろん冷気がどんどん部屋に入って来ますし、暖気は外へ逃げてしまします。エアコンやストーブ、あるいは床暖房で暖めた部屋ならば、おそろしいことをしているわけですが、どまだんは「部屋の中を暖めていません」。引戸を閉めると、またたくまに、温度が回復します。
床、壁、天井の背後の、壁の中、床の下の空気が、床下の蓄熱コンクリートによって温度供給され暖まっていて、室内に面した6面の表面温度が、早く温度回復します。その表面温度に包まれた室内は、寒さを感じにくい温熱環境に、早く回復する事実を感じてもらいました。
皆さん感心すること、しきり。
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さて、2階の部屋もご覧いただき、温度状態が1、2階ともに、同じくらいなのを肌で感じていただきながら、第二部のレクチャーです。二部からいらした、温熱環境学者の小室さんも、この六面輻射/壁も天井も床暖房のような状態/の有効性を、学者さんならではの深い話で説明して下さいました。更に氏いわく「どまだんスタイル」は「設備」を目指しているのではなくて、住宅設計の根本である、光の取り込みや制御、そして風通しを十分に検討する、、という住居の基本を設計の軸足に据え、さらに、空間の一体感、広がりでコミュニケーションをつくろうとしていて、それを温熱環境で支えようとしているのが、かれの建築環境学の目指す姿勢と一致するとのこと。

会、終了の後「日本だけでなくドイツでも十分通用する」と力強いエールをいただきました。


最後に、一部、二部通じて出た質問と回答などご紹介です。

質問
いわゆる全館暖房(空調)が住宅でも宣伝されてますが、どうちがうのでしょう。

回答
1.どまだんスタイルの特徴は、木造の構造材で一番重要な「土台」と「一階の柱の根元」など、通常の暖房では「含水率」が高くなって弱くなってしまう場所に注目し、その構造材の含水率を低くして、乾燥を促進し、住むごとに「丈夫」にすることが最大の特徴であり、ほかの冷暖房システムとの大きな違いです。
2.夜間電力を利用してその廉価な電気代を使ってお湯を沸かし、その熱を床下の「どま」に「蓄熱」しています。ですから、切ってしまうと冷たくなる床暖房や全館暖房とはそこも違います。停電が長きに渡っても、二日ほどは温熱状態が続きますから、新潟の大停電の際は、どまだんのお宅は寒くなくて助かった、、、との声が多数でした。

質問
1.暖かさも涼しさも作れ、光熱費もこんなに安い、、どうしてもっと有名にならないの、、(笑い)

回答
1.宣伝もしていないのに日本中に250軒もできているって、すごくないですか。。これまでは、私たちが年間にお手伝いできる家、面倒見れる家、設計できる家にしか、どまだん施工を許可して来ませんでしたから、そこが供給の限界です。これからオープン化を考えていますから、どんどん増えるかもしれませんね。
注釈/どまだんシステムは新建築、その他、建築専門誌、一般雑誌の国内のすべての書籍に既に取り上げられています。ロハスで有名な「ソトコト」という雑誌も全面協力した日本テレビが国連環境デイとあわせて主催したイベントでは、ロハスハウスパビリオンに「どまだん」が採用されました。マニアのあいだではかなり有名です。

2.メリットはわかりました、デメリットは。。。

回答
2.ありません(笑)しいていえば、建築にていねいな施工が必要です。どのような家も「どまだん」のしくみを与えれば、それなりの性能にはなります。しかし、熱を外に逃がしてしまうような乱暴な断熱住宅ではエネルギーがもったいないし、光熱費をできるかぎり抑えながら、住宅を丈夫で健康にしたいので、丁寧につくってもらう、そのためには、建築本体の見えない部分に手間がかかります。

質問
敷設費用はいくらくらいですか。

回答
家の大きさでいろいろですが、もし皆さんが25畳分の床暖房を、ガスや電気で行いたいならば、その金額くらいで、このような住宅の温熱環境が「どまだん」ならば可能です。具体的にいえば150万くらいから敷設可能です。さまざまなタイプがありますから、予算に応じた選択が可能になりました。


これからも、温々体験会、夏には「涼を体験する会」なども企画していく予定ですから、「どまだんスタイル」に注目して下さい。
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ありがとうございました

by junji_hasegawa | 2009-03-03 10:10 | 住まいづくり


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