長谷川順持の建築生活

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2010年 04月 12日

住宅を創る

数多くの住宅を設計してきました

建築は、実際に空間になってこそ、その存在の意味があるのはいうまでもありませんが、未だ空間にならない、その創作のプロセスにこそ、存在を意味付ける種子があるのです

建築家のつくる住宅、、、というフレーズが世の中では喧しいのですが、デザイナーである私達が、フッと天から降りて来たイメージや、ずっと暖めて来たアイデアをもとに、人さまのお金で「つくっちゃう」ような時代は、随分以前にはあったのでしょうが、今やそんな時代ではありません。(と言い切ってしまう)

私見ですが、自分は、住宅においては、その創作のプロセスは、建築主/クライアントに「開かれている」ものでありたいと願い、その方法を、いろいろと試行してきました

もう15年も以前から、住む方の「暮らしのカタチ」が「住まいの形」を生成するのではないか、と仮説をたてて、具体的に設計プロセスに取り込んできた「カルテ」づくり

もちろん文字でのつかみとりなので、限界はありますが、ここで行っているのは、まず部屋名を白紙にもどしてみましょう、、、という問いかけです。だから、居間、とか食堂とか、、そういう「部屋名」は使わないようにして、そのかたの暮らしぶりを観察し、発見を促します

ですが、、、前提としては、
1.住まいはつくり過ぎず「大らか」な方がいい
と思っていて(これは私の価値基準ですが、、)
2.間取りには広がりがあって、冬はたっぷりと部屋の奥まで光が届き
3.夏はきちんと光が制御され
4.24時間換気などに頼らずにも、風通しがよく、
5.温かで涼しく、結露しない(木が弱らない)

のは、基本性能としてあたりまえ

こうした住居の基本的なことがらは共通に守りながらも、なお、その方「らしさ」のある住まい、というものを存在させたい、、おそらく、住む方も「もやもや」とそれを、伝えるすべなくいらっしゃるようで、その事実は、創りながら実感してきました

住む方それぞれのなかにある「キャラ」をつかみ出す方法は、カルテだけでは無理で、やはり「対話」です。カルテづくりは呼び水といっていいものです

今日もそのイメージのあぶりだしの打合せを、一日かけて建て主さんのお宅で行ってきました

建築雑誌の切り抜きなどのイメージは、おおよそ、他の方の住まいのイメージなので、設計初期の打合せにはあまり使用しません

もっと創造力が互いに広がる方法として、カルテと同時に「イメージシート」づくりを行っています

本日のお客様が、ご自分でつくられたイメージシートを少し紹介しましょう。とてもポエティックです

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どうですか、素敵でしょう

こうしたイメージに、ふわりと屋根をかけてあげたい、、、そんな気持ちになります

毎回、建て主さんにイメージシートづくりの見本を渡して、見本に影響されず、自由につくってみてくださいとお願いすると、、個性的で、素晴しいシートがあがってくるのです

創造する喜びが感じられるそれらのシートから、私たちも更にイメージ力が喚起されます。これは、俗に言う「ユーザー参加」という冷たい響きに括りたくない、音楽的にいえば共に奏でる「共奏」であり、共に創る「共創」のプロセスですね

この仕事をしている大きな喜びのひとつです

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ありがとうございました
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by junji_hasegawa | 2010-04-12 10:53 | 住まいづくり


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