長谷川順持の建築生活

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2014年 12月 01日

イタリアの旅|フィレンツェ06|ブルネレスキの孤児院(捨子保育園)

時は15世紀、隆盛を極める都市フィレンツェの光と影。
多数の富裕層の一方で子供を養育できない貧困層と親の無い子供。
これを救済すべく「捨子養育院制度」が民間の社会システムとして起る。
さすが成熟の市民社会。
この建築はヨーロッパ最古なる孤児院。
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建物の正面は街の広場に開かれ広がりと落着きをもたらせている。
アーケードの鉄のタイバー(棒状の水平材)はアーチに心地よく馴染んでいる。
柱間5.3m、コリント式柱頭までの高さも5.3m。従ってタイバー下部に「立方体」が美しく浮び上るコンセプトだ。

施設内部はスケールを都市から人びとへとシフトして、かわいらしい大きさの中庭。
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しばし、貧しい母子が佇んだであろう当時を想う。
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慈愛に満ちた静寂(しじま)に包まれる。
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イタリア語の建物名・スペダーレ・ディ・サンタ・マリーア・デッリ・イノチェンティとは「捨子」ではなく「無垢な子供」の場所であることを心に刻みたい。
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無垢な子供達を天使に見立てたブルネレスキ。青い漆喰は宇宙だ!
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by junji_hasegawa | 2014-12-01 12:01 | つれづれ


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