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長谷川順持の建築生活

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2013年 10月 14日

「仮説」思考

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設計するさいに多くの建築家は観察を大切にする。予条件の分析や観察の結果得られた「問題」を解決すべく「仮説」を立てて、それを建築的(空間的にといってもいいが)手法で解決を導く。

が、それは、常に「フィクション」である。フィクションであることが重要とさえ言える。

あらためて、ピカソのことばに耳を傾けて、日々の創作の「虚構性」を謙虚に受け止めて、数ヶ月を送ってみる。



私たちは、みな芸術が真実でないことを知っている。

芸術は真実を、少なくとも私たちが理解すべく与えられた真実を、私たちに認識させるための虚偽である。

芸術家は、自己の虚偽の真実性を他人に納得させる方法を知らなければならない

パブロ・ピカソ|美術手帖1990年2月号

by junji_hasegawa | 2013-10-14 10:14 | アートとデザイン


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